インプラント矯正は誰でもできる?

インプラント矯正ができない場合もある

インプラント矯正は、歯茎に埋め込んだネジ(インプラント)を基軸として、動かしたい歯に設置されたワイヤーやマウスピースなどの器具とゴムでつなぎ、強い力で引っ張る、といった治療です。
この時、ネジには強い力がかかることになりますから、当然、歯茎の下の骨がしっかりしている(硬い)状態であることが必須条件です。
そのため、成長期の方や年齢が高い方には適さない治療方法でもあります。
また、成人した方であっても、顎の骨が薄い、あるいは骨粗しょう症の方には難しい場合があります。
また、ネジはクロムなど金属で出来ているため、金属アレルギーの方も残念ながらご利用になれません。
また、ネジを埋め込む際には麻酔をして手術することになります。
麻酔がききづらい、あるいは、麻酔ができない、妊娠中の方は施術が難しい治療となります。

インプラント矯正を受ける時の注意点

矯正治療は、担当する医師の考え方によって、方針が異なる場合があります。
可能であれば、複数の歯科医院に相談し、治療方法を決めることが望ましいです。
矯正相談を無料で行っている医院も増えていますので、リストアップしてみても良いでしょう。
その中で、歯科矯正の専門家である、学会や団体の審査に合格した専門医や認定医の資格を有する歯科医師を選ぶのも、安心して治療できるポイントでもあります。
そして、実際に来院して相談を受ける際は、矯正に必要な機材がそろっているか、ということにも着目しておきましょう。
歯列矯正は、歯だけでなく、顎の骨、また、頭骨に影響を及ぼす治療です。
治療前の検査をしっかりと行い、患者の希望を細かくヒアリングして、最適な方法を提案してくれる事も選ぶポイントになるでしょう。